執事様とお嬢様
「…ん…ル…リ……ルリ!」
ばん!
俺は夢から覚め辺りを見回した。
すると、~♪と携帯から着信がタイミングよく聞こえてきた。
「…はぁ…誰だよ……」
――――――
ルリ
――――――
「!?は、はい!もしもし!?」
「…。」
「?る、ルリ?」
「…あ、あの…」
誰だ?あきらかにルリの声じゃない。
おじさんの声だ…
「誰ですか?」
「私、ルリの父親なんですか…」
「…え…ルリの…お父さん…?」
なぜ? なぜ、ルリのお父さんが俺に電話をかけてくるんだ?
…まさか…な…?