執事様とお嬢様
「はー…はー………」
俺は肩で息をしながら呼吸を整えた…
こんこん。
「…失礼します…」
ピッピッピッ…
俺が入った病室には虚しい心電図の機械音だけが響いていた。
「…ケイスケ君かい?」
俺はできれば違います。
そう言ってこの状況から逃げ出したかった…
でも、「はい…そうです…」 と、言った。
どくん…どくん…どくん…
俺はなぜか緊張していた…
「…君は…その…ルリと付き合っていたのかい…?」
「…いいえ…片思いでした。」
「そうか…こっちに来てくれないか…?」
俺はドアのほうに立っていた。
そこから、ベットに近ずいていった…