執事様とお嬢様



ベットに近付くとはっきりとお母様の顔が見えた。




お母様の顔は予想以上に白くて痩せている。




「…お母様…」




あたしは周りに聞こえるか聞こえないかわからないくらいの小さな声で呼んでみた。




…もちろん…




今は眠っているために反応はない。




そうわかっていても、返事がないお母様に少しだけ悲しくなってくる。




< 239 / 408 >

この作品をシェア

pagetop