執事様とお嬢様
「あのね…あたし、小さいころからこうだったの…その、猫被ってたの…。あたし、幼稚園にあがるころから親から英才教育受けて育ったの…そのときは、友達とかもいたけど幼稚園から帰っては勉強、勉強の毎日。。。あたしは、そんな辛い生活が続いてとうとうノイローゼの一歩手前まで来ていたの…。でも、そのころはまだ親が好きだった。だから、必死に親の前ではいい顔して由緒正しい家の子供です。って、感じだった。でも、幼稚園では気が抜けて誰とも何も話さずに過ごしていたの。そしたら、当たり前のように友達はいなくなっていった…そこで、気づいたの。お嬢様は家だけじゃダメなんだって。。。外でもいつでも明るく言葉遣い正しい立派なお嬢様をつくらなきゃいけないんだ。って…。



それから、小学校に上がるころはあたしはいつもみんなの中心にいた。




たまに帰ってくる親にも「えらいな。」って、ほめられるようにいつも必死だった。でもね、六年生ぐらいのときかな?学校で、友達が話しているのをたまたま聞いちゃったんだ。

「私のお母さんが言っていたけど、お金持ちのこ子とは仲良くしていたほうがいいんだって!」
                     
「それ、私のお母さんも言ってたよ!とくに、美姫ちゃんは。」



それ聞いて超ショックで。。。1週間ぐらい休んでたかな?もう、学校行きたくないなーって、思ってたときに1人の男の子が来たの。でも、その子とは、話したこともなくてあたしがびっくりしていたら、




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