三つ葉のclover
「私…一体…」

「妃奈、こっちおいで…玲都、後で話すことがある。」

「あっ…琳夜く…」

「妃奈、行くよ…?」

琳ちゃんに優しく手を握られ、生徒会室に連れて行かれる…

「妃奈、どうしたんだ…?お前達2人とも、1週間前からへんだ…?妃奈が話したければ聞くよ?無理にとは言わないから…」

優しく問いかけてくる琳ちゃんに、全てを話しても言いような気がする…でも…

「…全部話したら、琳ちゃん…私のコト嫌いになるよ…私、琳ちゃんに嫌われたくない…」

「なんで、俺が妃奈を嫌わなきゃなんないの?俺は妃奈を信じてるし、妃奈の味方だよ…」

今までなんでも受け止めてくれた琳ちゃん…そんな大好きな琳ちゃんだから、嫌われたくないのに…そんな風に言われたら涙ながら全部話してしまうよ…

「実はね………」

「うん…」

何10分ぐらい話したのだろう…琳ちゃんは私の話を真剣に聞いてくれた…琳ちゃんに全部話したらすっかりした…けど…

「…引いたよね…?」

「うんうん、そんな事無いよ。そっか…玲都、妃奈が好きだったんだな…告白先越されちゃったな…」

「え…?」

「だから…っ~俺も…妃奈が好きなんだよ…」

「ウソ…」

「嘘じゃないよ…俺が絶対妃奈を守る…!!妃奈、俺とつき合ってください…」

「ウソだぁー!琳ちゃんが…あの琳ちゃんが…私を好きなんて…私が片想いしてるだけなんじゃないの…?」

「ホント。返事は…?」

「…私もです…」

「ホントに?」

「うん!」

ずっと、ずっと大好きだった琳ちゃんから告白された…嬉しかった玲ちゃんのコトを忘れる程だった…

「妃奈、明日から一緒に登下校しないか…?今日は、ちょっと、用事が有るから一緒に帰れないだ…」

「うん、分かった。また明日ね!バイバイ!!」

「あぁ」

家に帰っても、夢のような気がしてほっぺをつねってみたりしたけど、現実を確かめたら急に初恋が実ったコトに顔が緩んできた、幸せだった
でも…その時は幸せすぎて忘れてたんだ…『初恋は実らない』って―
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