*。俺様な吸血鬼。*
予兆
「おはよう。」
「おはよう。って昨日は何してたの!?
柚那昨日は結構探したのに何処にもいなかったし・・。」
朝から親友の柚那に問い詰められた。
「ん。ちょっとね?」
「なんか元気なくない?」
「そうかな?」
「うん。そうだよ!昨日何かあったの?」
(す、鋭い;;)
確かに昨日のことが凄く気になって
眠れなかった。
(言いたいけど、なんか言っちゃダメなような
きがする。)
「なんにもないから、心配しないでいいよ?
ちょっと夜更かししちゃっただけだし。」
「そぉ?ならいいんだけど。」
キーンコーンカーンコーン
「あ、ほら、チャイム鳴ったから席つかないと、柚那。」
「・・はぁい。」
私の言葉に渋々了解し、席に着いた。
(た、助かった。)
変なことには妙に鋭い柚那からやっと解放され、
私は安堵のため息をついた。