*。俺様な吸血鬼。*


「着いた。」


怖くて目を瞑って月にしがみ付いてるといつの間にか
目的地についていたらしい。


「ここどこ?」


「あぁ、俺が生まれたトコ。」


「月が生まれたところ…?」


「ん。」


(月が生まれたところって事は……ヴァンパイアの住む世界!?)


「え?私が来て大丈夫なの;;?」


「別に問題ない。」


それだけ呟くと私の手をとってさっさと歩き出した。




「ここ……。」


「ここはパーティー会場みたいなところだ。」


「すご……。」


あまりの広さに呆然と立ちすくしてしまう。


「なにしてんだよ。」


「あ、ごめん。」


「今から俺の両親に会いに行くから。」
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