*。俺様な吸血鬼。*
~月Side~
さっきから麗李が離れてくれない。
いや、嬉しいんだけど。
トイレ行くのにも俺の服の裾を少し引っ張って
「どこ行くの?」
と聞いてくる。
お酒を飲んだせいか少し赤い頬、涙目で上目遣いをしてくる。
(ったく、誘ってんのかよ。)
麗李の無防備な動作が俺の理性を壊す。
別に、我慢しなくてもいいけど…。
テレビをつけようとリモコンが置いてあるテーブルの
方へ行こうとしたら急に麗李が抱きついてきた。
「なに?」
優しく問いかける。
「……しよ?」
「!?…//////」
突然麗李が言い出すから焦った。
てか絶対顔赤い。
「…ダメ?」
麗李が可愛らしい顔をしながら聞いてくる。