*。俺様な吸血鬼。*


「かっこいい…。」


楠さんが突然言い出した。
楠さんの目線の先には……月。


「あ…。」


楠さんが月の前まで来て立ち止まった。


「かっこいいね?魅央って呼んで♪」


「は?んでだよ。」


月が鬱陶しそうにイライラした口調で話す。


「きゃぁ~!!怒った顔もかっこいい☆」


楠さんはミーハーなんだろうか。


「楠さん?そろそろ席に着いて。」


「ちぇ、じゃあまたね♪」


先生から言われると渋々楠さんは自分の席に
着いた。




「はぁ。」


「どしたの?


HRが終わって月が大きなため息をつく。


「あの、女うざい。」
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