*。俺様な吸血鬼。*


次の日の朝、私が学校にいくと下駄箱に小さな紙切れが
入っていた。


「なに、これ?」


「どしたの?それ。」


柚那が不思議に思ったみたいで紙を覗き込んでくる。

折りたたんである紙を開くと、


「え?」


それには“一之瀬月と別れろ。”と雑な字で書いてあった。


「なによこれ!?」


柚那が怒りながらそう言う。


「……。」


「これ、楠さんね絶対。」


私が何も言えずに立っていると柚那が言い出した。


「だけど、分からないのにそんな決め付けたら…。」


「じゃぁ他に誰がいるの?」


「…………。」


「麗李と月君が付き合い始めても誰も今までなにも
言わなかったじゃない。」


「そうだけど、でも…。」


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