*。俺様な吸血鬼。*
それから今日のような手紙がずっと続いた。
「はぁ。」
「麗李、やつれてる。」
「…そんなことないよ。」
はっきり言ってあんまり眠れてないから正直きつい。
朝はあんな感じだし、見なきゃいいんだけど、どうしても
気になってみてしまう。
教室にいくと楠さんに何か言われる。
月に言うのは嫌だし迷惑とかかけられない。
「楠さんなんでしょ?」
「え?」
「あの手紙。」
「……うん。」
柚那に心配かけたくなかったから、柚那にも
今まで言ってなかった。
「でも、何も言わないで。」
「だけど!」
「月に迷惑かけたくないんだ。」
「……、でもなにかしないとずっと続くかもよ?」
「うん、だけどもうちょっと待って、これは私と
楠さんの問題だから。」
「……麗李。」