*。俺様な吸血鬼。*


楠さんがそう言うと男二人が私に近づいてきた。


「マジで!?」


「この子めっちゃ可愛いじゃん。」


危ないと思って逃げようとすると一人の男が私の手首を掴んだ。


「痛っ!」


「じゃああとはよろしくね?」


そう言うと楠さんは去っていった。


男が私を押し倒してきて、服を脱がそうとする。


「や、やだっ!!」


一生懸命抵抗するものの男の人の力にはかなわない。


「その、怯えた顔も可愛いねぇ。」


男はニヤニヤしながら服を脱がす。


「やぁ!!」


「なにしてんだよ!!」


もうだめ、と思ったとき私を押し倒していたほうの男が
その声とともに倒れた。


「…え?」


そこには息を切らした月が立っていた。


「大丈夫か!?」


月がそう言って私に上着をかけながら聞いてくる。
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