*。俺様な吸血鬼。*
「へぇ?」
響と言われたヴァンパイアは妖しい笑みで
月に言った。
「俺、この子と契約交わしたい。」
「は?」
「この子の血の味サイコーに美味しいんだもん。」
「!血、吸われたのか?」
月は冷静を装いながらも私に聞いてくる。
「す、吸われてない、血が出てた傷舐められただけ…。」
「そ。」
月は相槌を打つとまだ響に掴まれてた手を
無理矢理離し、月は自分の背中に私を隠すようにしてきた。
「悪りぃけど、お前に麗李をやるつもりは
さらさらねぇよ。」
「!!//////」
突然の言葉にドキっとしてしまう。
「まぁ、渡してくれなくても最初から奪うつもりだから。」
それだけ言うと響は、
一瞬で消えてった。