*。俺様な吸血鬼。*



今、私はどこかも分からない道をただ呆然と歩いてる。


「ここって、どこだっけ…?」


その時の勢いに任せて、飛び出したことを

今ものすごく後悔してる。



近くにあった公園で少し考え直すことにした。


「はぁ。」


あの時体が勝手に動いたとはいえ

すごくひどいことをしてしまった。

ブランコを少しだけ漕いで空を眺める。


「どうしよ…。」


月にだって合わせる顔がない。

あんなことをしてしまった私がものすごく嫌になる。

しかも帰り道だって分からない。


(だめなとこばっかじゃん…。)


そう一人で思っていると、


(あ、やば、なんか泣けてきた。)


今まで我慢してたのか涙がとめどなく流れる。


「ふ、ぇ…。」


我慢してた声が零れる。


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