*。俺様な吸血鬼。*
『まぁ、大変だとは思うけど…いざとなったら
麗李のこと押し倒しちゃってもいいから♪』
『…はぁ!?』
『冗談よ☆』
月とお母さんは小さい声で話してるから
私にはなんていってるのか分からない。
『とにかく頑張れ☆』
『はい。』
ようやく話し終わったみたい。
「のけ者にしないでよ…。」
「はいはい、ごめんね?」
「……。」
「じゃあ、お母さん行ってきますね?」
「はぁい、行ってらっしゃい♪」
「似合ってんな。」
「え?」
「浴衣…。」
月から褒めてもらったことなかったから
顔が緩んでしまう。
「ニヤついてんな。」
「に、ニヤけてなんかないもん;;」