*。俺様な吸血鬼。*



花火大会の会場に来て花火が始まるのを待つ。


「月、飲み物買って来るね?」


「俺も行こうか?」


「うぅん。大丈夫だから、そこに居てて。」


「分かった。」


そう告げて飲み物を買いにそこを離れた。




「おにぃさん一人ですかぁ?よければうちらと
どっかまわりませんか?」


飲み物を買って月の元に戻ろうとしたら、

月のまわりには綺麗な女の人が群がっていた。


「あ、麗李。」


月が私の存在に気づいて手招きしてる。


「わりぃけどさ、あんたらに興味ないから。」


そう言って月は女の人たちを追い払ってる。


「えぇ~、あんな女のどこがいいのぉ?私たちのほうが
マシじゃない。」


(カチンっ!!)


その女の言葉にキレた。


「そんなことあなたに言われなくったって分かってるわよ!!
月も私じゃなくてその人たちと一緒に回ってれば!?」


月が悪いわけじゃないのに思わず月に当たってしまう。


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