*。俺様な吸血鬼。*
文化祭2
月と出会って二度目の文化祭の日が近づいてきた。
今年は定番にお化け屋敷ってことで
順調に準備が進んでる。
「来島さん、これ運んどいてくれる?」
「あ、はい。」
「じゃあ、お願いね?」
目の前にあるのはいかにも重そうな大きな箱。
(先生、頼むなら男子にしてよ;;)
そう思ったものの任せられたものをほかの人に
任せるなんて出来ない私は、その重い箱を思い切って持つ。
「うぅ~、やっぱり見た目どおり重かった;;」
持ってみたものの少しずつ進んでいくのがやっと。
「無理してねぇでこうゆうのは男に頼めば?」
月がそう言って手伝ってくれようとする。
「い、いい。私だって、このくらい運べるから!」
月の好意を無駄にしてしまう。
「じゃあ、運んでみれば?」
「言われなくてもちゃんとやるもん!!」
そう言ってもう一度箱を持とうとしたらバランスを崩して
こけそうになった。