*。俺様な吸血鬼。*
「あのなぁ、だから言ったろ?」
月が呆れ気味で私を支えながら言う。
「ごめん。」
(こんなことになるなら意地張んないどけばよかった…。)
だけど月に頼むなんて出来ないから、
箱を持とうとしたら、月から阻止された。
「また、こけられたらたまんねぇからな。」
月はそう言って箱を軽々と持ってくれた。
「あ、ありがと。」
(すごい、片手で持って担いでる;;)
こういう時に男なんだなぁって
知らされる。
「お前は、こっちの軽いほうを持ってけ。」
そう言うと月が私に小さい箱を持たせた。
「行くぞ。」
「あ、待って;;」
着いたのは用具室。
「狭い。」
薄暗くて狭い、こんなところホントに使ってるの!?
ってくらい汚い;;