*。俺様な吸血鬼。*
_________文化祭当日…
結局衣装は変わらなかった。
まぁ、分かってたことなんだけどさぁ。
今は薄暗くなってしまった教室の中で
入ってくるお客さんを月と待ってる。
「この格好暑い;」
月がヴァンパイアの衣装をパタパタして扇いでいる。
「もう月、せっかく着たのに服が皺になるでしょ?
それにほら、ここズレてるし…。」
月の近くに行って直そうとしたら
月が自分の着ているマントを振り上げた。
「え!?」
私はそのマントのせいでマントの中に埋もれてしまった。
「ちょ、なにすんの?」
「し~、黙って。」
「え??」
「客が来る。」
「あ、驚かしに行かなきゃ…。」
そう言って月のマントからでようとしたら
月から手を掴まれてしまった。
「?驚かしに行かないとでしょ?」
「いいんだよ、どーせ始めからやる気ねぇし?」