*。俺様な吸血鬼。*

「ね、月?」

「ん?」

「昨日、途中から記憶がないんだけど?なんで
いつの間にか自分の部屋にいたの?」

「あぁ、そのこと。昨日は俺が血ぃ吸い過ぎて
お前意識失って、起こしても全然起きねぇから
仕方なく家まで運んだ。」

「..え!?い、家まで運んでくれたの?」

「あぁ。」

「ありがと。ってかどうして家の場所知ってんの?」

「ヴァンパイアなめんな。」

(そんなことまでわかんのっ!?)

「なぁ。」

「なに?」

「腹減った。」

「何も食べてないの?」

「食ったけど血以外腹の足しにもなんねぇ。」

「普通のご飯も食べられるの?」

「まぁ、一応な。なるべく鉄分多そうなものとか
選んでるけど。」

「ヴァンパイアもたいへんなんだね?;」

「ん、まぁな。ヴァンパイアなってみる?笑」

「や、やだよ;」

「冗談。」

(月が言うと冗談に聞こえないんだけど;;)

「不思議なんだけどさ何で私は咬まれたのに
ヴァンパイアになんないの?」

「血吸ったくらいでいちいちみんなヴァンパイアに
なってたらこの世はみんなヴァンパイアだらけに
なっちまうだろぉが。」

「そっか。そおだよね。」

「ま、そいつが望むならヴァンパイアになる契約も
ちゃんとある。」

「そ、そおなんだ。」
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