*。俺様な吸血鬼。*



「あ、交代の時間だ。」


結局最後まで自分たちの仕事出来なかった;


「じゃあ、どっかまわってくか?」


「うん♪」


そう言うと月が私の手を引いて歩き出した。


「え?この格好で行くの?」


「あぁ、もう面倒くせぇからな。」


「……。」


(ま、いいけど。)




改めて思い知らされてしまった。

月が格好いいってこと。

歩くたびに女の子たちが振り向く。


「っ~…。」


(複雑だよなぁ、月が格好いいてのは知ってたし
優越感感じてるとこもあったけど
ここまで見られると彼女として気分悪い。)


「あ、ちょいここで待ってて。」


「?うん。」


そう言って月がどこかに行ってしまった。


< 220 / 262 >

この作品をシェア

pagetop