*。俺様な吸血鬼。*



「何こいつら、知り合い?」


「いや、道が分かんないって…。」


「そ。」


月は相槌をうつと男たちのほうを向いた。


「道が分かんないなら俺が教えてあげましょうか?」


月がなぜか威嚇しながら男たちにそう言う。


「ちょ、月ってば何怒ってんの?」


「こいつらどう考えてもお前目当てだろが。」


「はぁ?なんで?この人たちは道が分かんないって
言っただけで…ね?」


「あ、あぁ、そうなんだよ。」


「だから、そんな怒んないでよ、彼氏君;;」


「仕方ねぇから、今日は麗李に免じて許してやる。
だけど気が変わる前に逃げたほうがいいっすよ?」


「…すみませんでしたぁ!!」


男たちがそう言うと一目散に逃げていった。


「月ってばそんな威嚇しなくてもいいのに…。」


「はぁ、お前が無防備すぎるからだって…。」


「無防備?どこが?」


「そういうトコだよ。」


「??」


「もういい。」


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