*。俺様な吸血鬼。*
「っ!!」
「え?月?」
「い、今はあんま近寄るな!」
(そうか、月は満月の夜は異常にヴァンパイアとしての
欲求が掻き立てられるんだった。)
「だから、我慢しなくても良いって言ってるのに。」
私が月に少しずつ近づく。
「……。」
紅い瞳。吸い込まれそうになる。
「いいよ?」
私がそう言うと月は勢いよく私の首筋を咬んできた。
ガラっ!!
「!!え!?」
教室に誰かが入ってきた。
「「!!?」」
ドアのほうを見ると柚那が立っていた。
「な、にしてんの?」
柚那は唖然と一歩も動かずに立ったまま。
「あ…、こ、れは…。」
(だめ、こんなところ見られて言い訳できない;;)