*。俺様な吸血鬼。*
「面白くねぇから帰ろっか?」
「うん、もう心配しなくても良いみたいだし。」
私たちは柚那たちに見つからないように
レストランを後にした。
「あ~あ、つまんないぃ;;」
「つまんないって、舜君…。」
「だって、あれだけ魅央ちゃんに引っ張りまわされたのに
結局はすぐ仲直りしちゃったし…。」
「でも、そのために柚那は彼氏さんと会ったんだから
いいじゃない。」
「…そぉだね、麗李ちゃんってばやっさしぃ~♪」
「きゃぁ!!」
舜君はそう言って抱きついてきた。
「離れろ舜!!」
「離れて麗李ちゃん!!」
二人はそう言うと私と舜君を引き離した。
「おぉ~マイハニ~;」
「いつからお前のハニーとかなってんだよ!」
「生まれた瞬間から♪」
「冗談言ってんな!」
舜君は月から殴られた。