*。俺様な吸血鬼。*
「ん~?柚那にはかなわないなぁと思って。」
「は?」
「こっちの話。」
「なにそれ…。」
麗李がつまらなさそうに呟く。
「これ、食べてもいい?」
麗李から貰ったクッキーに手を伸ばす。
「ぁ、うん。」
美味しいか分からないけど、と付け足して
麗李が自信なさそうに言う。
「ん、美味い。」
「ホント?よかったぁ…。」
安心したように麗李が笑う。
「ま、俺はこっちのほうが美味いと思うけど…。」
そう言うと麗李の首筋に不意打ちで噛み付く。
「…ぁ!」
びっくりしたように麗李が言う。
「んぁ、あ。」
最近、麗李は慣れてきたのか俺が
血を飲むこと自体に快感さえ覚えてるようだ。
「ん、甘い。」