*。俺様な吸血鬼。*


ホワイトデー当日。


やっぱりいつもよりまわりのテンションは高め。



「はやいねぇ~、もうホワイトデーか。」


隣で柚那が呟く。


「うん、そうだね…。」


その言葉に私も頷く。


「柚那は彼氏さんにバレンタインあげたの?」


「当たり前でしょ?だから今日会う約束ちゃぁんとしてるもの。」


柚那の嬉しそうな面持ちに私まで

嬉しくなる。

前も見たけど、柚那の彼氏さんは年上で大人だから

中々会えないみたいだし。


「よかったね。」


「うん♪」


柚那が可愛らしい笑顔で微笑む。


「で?」


「…?」


「あんたたちは?」


「私たち…?」


「そ~そ~、なにか約束でもしてるの?」


「…ぇと。」


< 254 / 262 >

この作品をシェア

pagetop