*。俺様な吸血鬼。*
ホワイトデー当日。
やっぱりいつもよりまわりのテンションは高め。
「はやいねぇ~、もうホワイトデーか。」
隣で柚那が呟く。
「うん、そうだね…。」
その言葉に私も頷く。
「柚那は彼氏さんにバレンタインあげたの?」
「当たり前でしょ?だから今日会う約束ちゃぁんとしてるもの。」
柚那の嬉しそうな面持ちに私まで
嬉しくなる。
前も見たけど、柚那の彼氏さんは年上で大人だから
中々会えないみたいだし。
「よかったね。」
「うん♪」
柚那が可愛らしい笑顔で微笑む。
「で?」
「…?」
「あんたたちは?」
「私たち…?」
「そ~そ~、なにか約束でもしてるの?」
「…ぇと。」