*。俺様な吸血鬼。*



「え!?なんで…ん!」


すべてを言い終わる前に

月から唇を塞がれた。


「んぁ、ふ。」


甘いキスは

長いような短いような時間だった。


唇が離れたと思うと

またキスをされる。




どれくらいたったのか分からない。

月がようやく離してくれた。


「ん。」


「なに?まだしたかった?」


月が意地悪な笑顔を浮かべる。


「ち、違うもん!」


「そ?」


突然、右手の薬指に少しヒヤッとした

冷たさを感じた。


「え?」


自分の手を見てみる。


「気に入るかわかんねぇけど、一応バレンタインの
お返しってコトで…。」



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