*。俺様な吸血鬼。*


帰ってると突然月が手を繋いできた。

「…月?」

「ん?お前ほっとくと、危なっかしいから。」

それから何もしゃべらずにただ月と手を繋いで歩く。

(なんか、いつもより優しい?しかも月、女の子の扱い慣れてる?)

月のさりげない優しさが、少し寂しく感じた。

(そりゃ、こんだけかっこいいとみんなほっとかないよね。
女の子に慣れてないわけないよね。)

「んだよ?人の顔あんまジロジロ見んな。」

「え?み、みてない!」

「いや、完璧見てたし。」

「見てないってば!!」

「はいはい。そぉゆうことにしといてやる。」

「うぅ~;」

(むかつく!!)
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