*。俺様な吸血鬼。*
「位置についてよぉい…スタート!!」
バンッ!!
ピストル音と同時にみんなが一斉に走り出す。
(月、頑張れ!!)
「わぁ、どっちも速いね!」
「う、うん。」
(今のところ互角で抜いたり抜かされたりだけど…。)
借り物競争だから指示通りに何かを借りなくちゃいけない。
「月君と榊君はなにを借りるんだろうね?」
「そだね。」
月は一足先に指示される紙を見つけたみたい。
(このまま借りれたら後はゴールまで走るだけ!)
「え?」
なぜか月はこちらに向かって来てる。
「来い。」
「へ?きゃっ!?」
(……えっとこれは俗にゆうお姫様だっこ!?)
「きゃぁ~~!」
(月のファンが悲しんでるよ;;)
「このまま走るから落ちんなよ。」
「え?ひゃぁ!」
(お、落ちるぅ;;;!)
パァ~ン!!
目を瞑ってるといつの間にかゴールについてたみたいで…。
「おろすよ?」
「う、うん。」
(勝ったの?)
「安心しろ、一位に決まってるだろ。」
「ホントに?」
「あぁ。」
「ありがと!!」