*。俺様な吸血鬼。*
危険な香り
~月side~
さっきから知らない女どもがうるさい。
「ねぇ?一人で来てるのぉ?」
「一緒に遊ぼぉ?」
(ハァ。うるせぇってのコッチは疲れてんだから黙ってろって。)
この顔で寄ってきてるなんて分かってる。
ヴァンパイアなんだし。
「はいはぁ~い。ナンパの時間はそこまで!帰った帰った。」
「うるさいからさぁ、どっか行ってくんない?黒笑)」
裏の舜が出てくるくらいだから相当うるさかったんだろう。
「あれ?麗李は?」
「麗李は飲み物買ってくるって走ってったケド?」
「そっか。」
(んだよ。あいつがいねぇならいみないじゃねぇか。)
「遅い。」
あれから随分たつのに麗李はなかなか帰ってこない。
「そだね。遅すぎる。」
「次は麗李ちゃんが絡まれたりしててね?」
(…ありえる。あいつしっかりしてそうで結構抜けてるからな。)
「ちょっと、探し行ってくる。」
「いってらっしゃぁい。騎士くん♪笑)」