*。俺様な吸血鬼。*
ピンポ~ン♪
月の部屋のインターホンがやけに軽快に響く。
[はい?]
「えっと、れ、麗李です;;」
〔あぁ、麗李か、入れ。開いてるから。〕
「うん。」
「おじゃましまぁ~す。;;」
「ん。」
「?」
「オレンジジュース。」
「あ、ありがと!!」
「子供。」
「うるさいな。」
(相変わらずひろいなぁ…。)
月の部屋は凄く広くて一人暮らしするにはもったいないくらい。
「なに?そんなキョロキョロ見渡して。」
「いや、相変わらず広いなぁって…こんなに広いのに一人だと
私なら寂しくなっちゃうけど…。月は寂しくないの?」
「ん~?あんまりそんなの意識したことないけど?」
「そっか。」