*。俺様な吸血鬼。*
「ん。ま、楽しみにしとけ?」
「うん♪」
そう言って月が私の頭を優しく撫でてくれる。
(この手すごく好きだな。安心するし。)
「ありがと。送ってくれて。」
「ん。」
「じゃぁ。また明日学校でね?」
「あぁ。」
月に背を向けて家に入ろうとしたら、
「あ。」
「なに?」
突然声を発したのでもう一度月のほうを振り返ると
月が手で、来い。の合図をしている。不思議に思って
月のほうに寄って行くと、急に私の手を掴んで、
自分のほうに寄せて
頭にキスを落とす。
「!?」
「明日までの充電な?」
そう言って何事もなかったかのように背を向けて帰っていく。
その後姿を見てかっこいいと思ってしまう自分がかなり
重症のような気がしてならなかった。