*。俺様な吸血鬼。*


「10時20分。なんとか間に合った;;」

ピンポ〜ん♪

インターホンの音が部屋に響く。

(もう来たの!?)

「はぁ〜い!!」

ドアを開けると予想通り月で……。

「…よぉ。準備出来たか?」

予定より少し早い月に
びっくりしつつも返事を返す。

「あ、うん。出来たよ?」

「なら、行くぞ。」

月が私の手をとって歩きだす。


(何も言ってくれないのかな?)

頑張ってオシャレした格好を月に褒めてほしかったケド…。
当然月がそんなこと言ってくれるハズがない。

(はぁ…。)

心の中でため息をついて
月についていく。



「どこ行くか決めたか?」

「あ、うん。水族館行きたいなぁって…。」

「水族館?」

「あ、えと、イヤなら別の場所でも「いいから、行くぞ。」

私の言葉を遮ってまた歩きだす。
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