*。俺様な吸血鬼。*
「ここでいんだろ?」
「うん♪」
途中バス乗ったりしたケドソコはとばしちゃって……。
いよいよ水族館につきました♪
「ほら、行くぞ。」
月が手をとって水族館の中に向かってスタスタと歩きだす。
「あ、チケットは……。」
「もう買った。」
さっきいろいろ考えてるうちに月がチケットを買ってくれてたみたいで私の目の前にチケットをヒラヒラさせる。
「あ、ありがと。」
そう言ってチケット代を出そうと鞄から財布を取ろうとすると、
月がその手を遮った。
「え?」
「別にいらない。」
「でも、チケット代…。」
「そんくらい男に出させろって」
「…ありがとう♪」
そう言って月の言葉に素直に従った。
水族館の中に入ると月が言葉を漏らした。
「うわ、意外にでけぇな…。」
「月、水族館来たコトないの?」
「あぁ。まぁな。」
(そりゃ、そぉだよね。吸血鬼だし、こんなトコ来ないよね…。)