*。俺様な吸血鬼。*
「ちょっと来い。」
「?」
月に連れられて少し歩くと、すッごく大きなホテルに着いた。
「…?ここは?」
「予約しといた。予定より早く着いちまったけど、ま、だいじょうぶだろ。」
そう言うと月はフロントに歩き出した。
私は急にこんなところに連れてこられてびっくりしたままで
その場にずっと立っていた。
(凄い広い。てかこんなトコ予約できる月っていったい…;?)
「チェックインしてきたから部屋行くぞ。」
あれこれ考えていると、月が手をとって部屋に連れてった。
「うわぁ!!すご…。」
入った部屋は想像していたより広くて豪華…。
「ここのホテル、ヴァンパイアの人が経営してんだよ。」
「え!?」
(ヴァンパイアってそんな人間と一緒に住んでるの?)
「まぁ、知ってる人だったから顔きいたし。」
「……。」
「ヴァンパイアだからってそんな簡単に人の血飲んだりしねぇよ。
言ったろ?キスした相手の血しか飲めないって。」
「うん。」
私の考えてることが分かったのか、月は説明してくれた。