*。俺様な吸血鬼。*
「!!!」
一生懸命頭を横に振るけど月は全然聞いていない。
広いソファの隅に追い詰められてしまった。
(や、やばい;;)
そのままソファの上に押し倒された。
(また、デジャヴが……;;)
それから月はゆっくりと顔を近づけ、優しく口付けをする。
そのまま月の唇は首筋に到達した。
瞬間、首筋を咬まれた。
「!!!!」
思っても見なかったことにびっくりする。
「ふぁ。ン!!」
甘い痛みが体中を支配する。
「ごめん、いい匂いがしたから、我慢できなかった。」
「ん。いいよ。」
結構長い間血を吸われていたせいか、意識が朦朧とする。
そんな私を月は抱き上げ、(お姫様抱っこで…。)
キングサイズのベッドにおろした。
「!?」
そのせいで朦朧としていた意識が元に戻った。
「…シてもいい?」
可愛らしい口調で私に聞く。
(そんなこと言われてもどうこたえればいいの…!?)
「……。」
なんて言えばいいか分からずそのまま黙っていると、
「ま、ダメって言われてもするけど。」
「え!?」