好きだよって言いたいんだ
「・・・っ・・・」
何日か経っても泣き続ける秋。

その秋をなだめるように、一人の人間からのメール。
[ピリリリリリリ]

「・・・?」
送信主をみる。
「・・・!!」





それは――――























「咲・・・」












あの優しい咲。
アタシの好きな咲。


すぐにケータイを開いた秋。





「この前はごめん。女にも事情を言ってやっと昨日理解してもらえたとこ。ごめんな。俺…秋の気持ちも考えずにあんな事メールなんかで伝えて…よかったら許してほしい。」

精一杯。
精一杯の咲の・・・いいや、女の・・・言い訳・・・・


秋は、開く前から、違和感を感じていた。
あのメールを送ってから、たったの3日。
3日で頭が冷える人はいくらでもいるけど・・・咲は違う。

きっと、一カ月二カ月経たないと頭が冷えない人だと思ったのだ。


咲の女のしたい事は分からないが、予想は咲と秋を仲直りさせて、秋に接触する・・・?
まだ分からないけど可能性は高い。

秋は、一応「いいよ。アタシが悪いんだし・・・アタシの事なんて許さなくていい。」
そう打って、送り返した。
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