好きだよって言いたいんだ
5年後…


高2だったアタシは大学に進んだ。
現在アタシは大学3年。

中学の先生になる為の勉強をしている。
かなり大変だけど…でも結構楽しい。


咲とは、ホントに二度とメールをする事は無かった。
あの頃のアタシは涙に明け暮れていた。


でも、これが本当の姿なんだ。
そう思ったら、咲を諦める事が出来たのだ。

あの頃のアタシはホントに子供で…
恋する意味なんて何も分かってなかった。

人を愛するという意味を勘違いしていた。

それがやっと分かったアタシは愚か。
やっと分かったところで、もう遅い。

もう咲を取り戻す事なんて出来ない。
やっと理解すると共に、アタシは咲を自分の中から消し去った。

アタシの心にはもう、咲は居ない。
あの頃一番輝いていたアタシも、
もう居ない。

自分がした最低な行為と共に、最低なアタシも消えていった……。






「秋っっ!」

「?」

振り返ると、桜井 藍貴-さくらい あいき-が居た。

「藍貴?どしたの??」
「これからさ、飲み行かねっ??」

一瞬迷う。



「うん、いいよ。」

藍貴の顔はパッと輝く。
そんなに嬉しいのか。


「マジ!?やった!!ありがとう。
あとさ、俺以外にも男が2人来るから。」


アタシはその2人の男の事を、大して気にとめなかった。

居酒屋•「滝屋」
藍貴は結構顔がイイ奴なのだが、まさかこんな所を知っているとは…

顔に似合わない…OTZ
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