ヒメリア!

ボクの願いは叶わず
ヒメは黙って窓の外を見ている





ちょっと待って…
ヤバイ…か、かわいい









「真一くん」









頂上に近づいた時、やっとヒメが重たい沈黙を破った



ぶっちゃけ安心した自分が恥ずかしい







「町の光がきれいですね」









君のほうがきれいだよ


そんなくさいセリフがうかんだボクが怖い








「そうだね」




くさいセリフを飲み込んで小さな声で答えた









「真一くん」


「はい?」


「キスしてください」


「…は?」


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