ヒメリア!
「真一!」






「えっ!?はい!!」







「お前さんには自分の意思はないのかい!?」






「…ボクの、意思?」







「アンタいつまでそうやって、自分を出さずに生きる気だい!?アンタのやりたいことはなんだ!欲しいものはなんだ!」






姉さんは、ボクの胸倉をつかんだ

姉さん、でかいし強いから、怖いんですけど…





それにしても、
ボクの意思って…?








思い返してみれば、ボクは昔からまわりにあわせる人間だったかもしれない



ボク自身がやりたいこと

ボク自身が欲しいもの



あまり表に出したことはなかった



そうだ、観覧車のときだって…
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