Rabitt


健は
めんどくさそうに
手を差し出す

「早くたてよ」

彼女には
彼が
ヒーローの
ように思えた



自分の気持ちを
隠し続ける彼女をずっと見てきた彼にとって

彼女は少しもどかしいような
愛しいような
いらいらするような

そんな

複雑で
幼なじみなんて
いう一言では
いい表せれない

存在だったのだ


< 24 / 202 >

この作品をシェア

pagetop