Rabitt


「優−

どっか
行こうよぉ」

「えー

忙しいし−」

「なんでぇ−」

ぶすっ
と彼女は
頬を
膨らませて
すねる

え?

どういう
流れで
付き合い
始めたのか?

告白したのは
未兎の方から

「好きです
付き合って」
とシンプルに
一言

でも実際は
そんな
簡単な
ものぢゃなくて

健を
忘れるためであって

もう
仲良く
手を繋いで
帰る姿を
見なくて
済む

そんなところ
だろう

< 61 / 202 >

この作品をシェア

pagetop