Rabitt


翌朝

起きたら

外から
お祭の
にぎやかな

音がした

未兎は
大きく
深呼吸して

自分に
言いきかせる

「普通に

大丈夫

いつも
通り

せっしれば……」



窓を
開ける

春の
温かい風が

部屋の
中に
入ってきた

かすかに
桜の
においがした
ある


春のけとだった

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