Tokyo Dolls
ベルトに手をかけ、外そうとすると

『…以外と上手だね…』

という囁きと共にまた押し倒された。

『もう充分、さすがプロだ・・・』

Jは意地悪な微笑を浮かべると、乱暴に唇を重ねる。


・・・何故だか胸がチクリと痛んだ。

珍しい事じゃない、いつも言われてる言葉なのに、もっと酷い言葉だって浴びせられたことは幾度もあるのに・・・どうして


唇が離れると

『ここは窮屈だ』

そういって私を抱きかかえベットへと場所を移した。

触れ合う肌も、零れる吐息もどんどん熱を帯びていくのに・・・心が氷のように冷たくなっていった。



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