Tokyo Dolls
『何してんの?』

その声に振り返ると、Jはバスルームの扉に凭れ掛かり呆れた様子でこっちを見ていた。

『・・・。』

『もしかして、風呂には服着て入る習慣とか?』

何も言えず、ただ目をそらすことしか出来なかった。

『楽しい?』

と言って、自分も服を着たまま近づいてきた。

『・・・濡れっ・・・』

貪るような口付けに襲われ、出かけた言葉は喉の奥に押し込められた。

逃げようと体を後ろに引くと、後頭部と腰をしっかりと押さえつけられた。

『うっ・・・んっ・・・やめ』

苦しい・・・。

立上る湯気と、顔にかかるシャワーで溺れてしまいそうになる。



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