Tokyo Dolls
『・・・っ、げっほ・・』

『・・・っ、げっほ、げっほ・・』

二人ともバスルームの壁に背中を預け座りこんだ。

『・・・っ、ハハっ』

Jが笑った。

『・・・』

『このままっ・・・死ぬかと思ったろ、ハーッ』

肩で息をしながら、私の方を向いて意地悪な微笑みを浮かべる。

『・・・思った』

『人間、案外死ねないんだよ』

『・・・えっ?』

『干渉に浸ってるみたいだったから、お前を道連れにしてやろうと思ったんだけど・・・』

『・・・。』

背中がゾクリとした。

『俺のいる時は、プライベートは忘れろ・・・ちゃんと仕事してよ』

そう言うと、立ち上がってシャワーを止めバスルームを出て行った。



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