Tokyo Dolls
東京某所-PM10:00

黒塗りの高級車がホテルの車寄せで停まる。

車からは白髪混じりの品のいい黒尽くめの男と、綺麗にドレスアップした女が降り立つ。

二人はエレベーターに乗り込むと高層階の一室の前へ。


チャイムを鳴らし、扉が開くと黒尽くめの男が言う。

『お待たせ致しました。Tokyo dollsでございます。』

『やっと来たか。君はもういい、さぁおいで』

中から現れたのは、腹部に贅肉をたっぷりと蓄えた50代半ばぐらいの男だった。

後ろに立つ私の手を引き、部屋と強引に招き入れる。

『あっ・・・』

少し困惑しながら、部屋へと入った。
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