Tokyo Dolls
『面白いね、キミ。・・・似てると思ったんだけど、やっぱり中身は違うよな』

『えっ・・・』

『こっちの話』

『・・・』

『雨止んだみたいだな』

そう言って夜空を見上げるJの横顔が少し寂しそうに見えた。


部屋に戻ると、Jはすぐに『おやすみ』と言って寝室へ入っていった。

扉の閉まる音を聞き終えて、私はバスルームへ向かった。

鏡に映る自分の顔を見ながら

『これで・・いいのかな・・・』

と、自分に問いかけてみるが答えは出なかった。


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