Tokyo Dolls
Jの寝室に引っ張り込まれると、細めのジーンズと小さめのシャツ、ニット帽を渡された。

『こっちに着替えて』

『・・・でもこれ』

『いいから早く、なんでも言うこと聞くんでしょ』

『・・・はい』

確かに細身だけど身長180㎝近くあるJの服を、160㎝に満たない私が着るには無理がある。ズルズルとジーンズの裾を引きずりながらリビングで待つJの元へ。

『プッ、クックック』

私を見るなりJが笑い出した。困った顔をする私に

『やっぱり、ジーパンは切るしかないか』

と、いうとバサリと太もも辺りに切れ目を入れ引き裂いた。

『・・・嘘、いいの?』

『しょうがないでしょ、こういう場合』

『ごめんなさい』

『いいよ、カラータイツとか持ってる?』

『黒のならあるけど・・・』

『また黒か、まぁいいや履いてきて』

促されるまま身支度をし、パンプスを履く。



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