Tokyo Dolls
『うん、イイじゃない。』

と、また優しく微笑みJの前に連れて行かれた。

『………』

『J、どう?』

階段の手すりに寄りかかり携帯をいじっていたJが

『あぁ、イイね。やっぱりKIRAに任せて正解』

と、笑顔で近づいてきた。

『でしょ』

『あぁ、他にも何着かみてやって』

『…あの、どうして私の服を買うんですか?』

そうJに問い掛けると

『まともな服持ってないだろ?』

と意地悪な笑顔を向けてくる。

『……でも…』

『もしかして、出かけるたびに俺の服を切り刻む気?』

と、笑って私の肩を叩きディスプレイされていたミュールに手を伸ばした。



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